ざんぬだるくスキー・カナエの気まま日記。
ナマモノ同性愛的同人妄想カキコ盛り沢山なので苦手な人はplease return。
何かできたんでブログに転送。
合同誌で書いた世界観(高校パロ。粥彦→清→ユウ→粥彦)で、
ヘタレ粥彦←ツンデレユウ。
苦手な方はリターンプリーズ。
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「な、ちょ、ユウさん……?」
「…口を開けばキヨキヨキヨて、そこまでキヨがええんか」
「な、な、な、なん!? え、なん、どしたんユウさ、」
顎を引いたままじっと睨みつけてくるユウに、カーユは目に見えて動揺した。じり、と距離を詰められれば反射的に身体は後ずさる。普段は誰にペースを乱されることなく感情を高ぶらせることすら少ないユウから、こんなにも怒りを露わにされたのは初めてだった。
何が地雷だったのかカーユには分からない。
ただいつものようにユウのいる部室に校庭に面する窓から顔を出し、キヨの所在を確認して、なんだいないのかとため息をついただけだ。
珍しくキヨもシュージも部室にはおらず、ただユウが窓際のヒヤシンスの水を替えていた。
そんな彼が、いきなり眉をつり上げてカーユに噛みついてきた。
けれど、そんなユウから視線をそらせなかった。
「…頭にくる」
鼻先で、ガンと窓ガラスが閉められた。
目を見開いたまま瞬きもできなくて、数秒してから さっと背中に冷や汗が流れた。
気づけばカーテンが閉められていて、薄緑色の向こうには勢いよく閉められた名残なのか、布地がまだ緩やかに波打っていた。
数分後通りかかったヤスに「なにしとるん」と大爆笑されるまで、カーユは立ちすくんだまま微動だにすることができなかった。
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